すゞろなる記

すずろ【漫ろ】〈形動ナリ〉たいしたものではない。たわいもない。

台風一過

台風15号が行き過ぎて、久方振りの晴れ間となった。

室内の温度計は28度を指していて、一瞬エアコンをつけようかと思ったが、窓からの風が心地よいので、窓を全開にした。おもてから、ツクツクボウシの声が聞こえる。もう、今年は最後だろうか。

 

暑さ寒さも彼岸までとは言うものの、10月半ばくらいまでは夏物でないと汗をかいて仕方がない。それでも、急に寒くなるから、そろそろ衣替えの用意をしておかねばならない。ついでに、古い服の整理も必要になる。

 

夏物スーツ4着はそのまま。冬物スーツ2着は割と新しい、他2着は少し襟の部分の形が古いが、まだ着られないことはない。残りの1着は、最も古い7年前に購入したもので、不思議と色形に古臭さは感じないが、それでも腕や腰回りに擦れで出来たテカりが出てしまっている。こうなると、流石に出番はなさそうだ。

 

ネクタイも、ふるいにかけて2本廃棄することにした。勿体無い様にも思えるが、色もくすんでしまっていて、白いワイシャツに合わせるのは難しいのかも知れない。スーツにしろ、ネクタイにしろ、お気に入りほど出番が多く、消耗も激しくなる。かといって、保管するためのスペースには限りがあるし、虫が湧く原因にもなる。消耗品と割り切るほかない。

 

他に、これまで収集していた資料を仕分け、あわせてゴミ袋一杯分となった。今回廃棄しなかった書類は、週末に少しずつ見返しをしていって、「賞味期限」が切れたものから廃棄することになる。それにしても、随分と多くの物を購入して、そして廃棄したものだと負い目を感じてしまう。こうやって新陳代謝を繰り返すことを、生きるというのだろう。