すゞろなる記

すずろ【漫ろ】〈形動ナリ〉たいしたものではない。たわいもない。

神奈川近代文学館-川端康成展

川端康成展」を見てきた。

10月半ばというのに、日の当たる所は汗ばんでしまう。

ジジッと蝉が啼いている。蝉の声を聞くのも、今年はこれが最後だろう。

港が見下ろせるようになっている。

ぼうっと眺めていると、60歳位の女性に話しかけられた。

「あら、こんなに見晴らし良かったかしら」

滅多に来ないので、何とも返答しづらい。

「そうですねえ・・・。あ、大きな切り株があるから、どうやら伐採したんですね。

 石の腰掛まで置いてあるのだから、港を見渡せる休憩場にしたのでしょう」

「立派な木が生えていたのに、丸裸にしちゃって」

どうやら、木を伐採してしまったのが不服らしい。

どうも、ごめんなさいと言って女性は去っていく。

なんとなく、港を見下ろしていると、40代位の男女がやって来る。

あ、ここ港が良く見えると喜んで写真を撮ったりしている。

人によって、思いは様々。

霧笛橋の欄干に留まる烏

ゆっくりと過ごしたいところだが、やぶ蚊が寄ってきてしまう

綺麗なところですね。