すゞろなる記

すずろ【漫ろ】〈形動ナリ〉たいしたものではない。たわいもない。

新嘗祭次第

河野太郎大臣のブログ「ごまめの歯ぎしり」を参考に、新嘗祭の次第を記す。

まず、夕の儀

御殿を装飾する。

 

次に神座を奉安する。

 

夜5時35分頃、参列の諸員が参集所に参集。外套は、黒色又は地味な色、マフラーは白色又は地味な色、毛皮は避けることとなっている。

 

5時55分に、総理を先頭に閣僚は年齢順に並び、蝋燭を灯した提灯に導かれて参進する。

 

総理を先頭に三権の長、閣僚、最高裁判事などが幄舎に着床(椅子に座ること)する。神殿と幄舎に囲まれた広場では、数カ所に穴が掘られ、たき火が焚かれている。焚き火と提灯の光の中、雅楽が奏でられている。

 

膳舎(かしわしゃ)から掌典采女(うねめ)、掌典補約20名によって、脂燭を先頭に削木(けずりぎ)、お手水の具等や葛筥(くずばこ)に納められている数々の神饌を手に手に捧持し、神嘉殿の東階下に立ち並んでお待ちしている。

 

次に親王が参進して幄舎に着床される。

 

次に掌典長祝詞を奏する。

 

午後6時、天皇陛下が、純白生絹(すずし)の御祭服で、御冠は立纓(りゅうえい)を特に巾子(こじ)越しに前に曲げて白絹で括った「御幘(さく)御冠」で、神嘉殿正面から出御。皇嗣殿下も純白の祭服で、続いて参進。

 

天皇陛下が神嘉殿に出御されると、「おーしー」の警蹕一声がある。

 

天皇陛下には神嘉殿母屋の中に独り端座され、まず采女奉仕によるお手水が行われる。

 

陛下がお手水を終えられた後、神饌行立(しんせんぎょうりゅう)が開始され、次々に神嘉殿内に運び込まれる。

 

次に運び込まれる神饌を古来伝承の御作法に従い丁寧に自らお供えになる(午後6時10分頃から7時30分頃まで)。

 

御親供(ごしんく)が終った後、御拝礼の上、御告文(おつげぶみ)を奏上(午後7時30分頃)、五穀の豊穣を奉謝され、国の平和と国民の安寧をお祈りになる。

 

次に御直会天皇陛下には神々と対座され、神様にお供えしたものと同じ新穀(米御飯・栗御飯)、新酒(白酒(しろき)・黒酒(くろき))を召し上がられる。この白酒、黒酒は、各都道府県の精農家からの献穀をもって謹醸され、行われたばかりの新嘗祭(にいなめのまつり)に、皇祖はじめ天神地祇に供進されたもの。

 

次に皇嗣が拝礼される。

 

次に親王が拝礼される。

 

次に諸員が拝礼する(午後7時40分頃から)。総理を先頭に一人ずつ神殿に拝礼する。神殿の前の真菰(まこも。ござのようなもの)の前で一礼し、真菰上で拝礼、そこから降りて一礼して退下。八時二十二分

 

その後、本来ならば参集所で直会のところ、コロナ禍のため、お弁当と白酒、黒酒をいただいて一度、宿舎に帰る。

 

次に神饌を撤下する。

 

次に天皇が入御になり、続いて皇嗣が退下される。(神嘉殿裏廊下から)

 

次に神饌退下

 

次に親王が退下される。

 

次に諸員が退下する。(午後8時頃)

 

暁の儀は、以下の次第により、夕の儀と同じ儀式が執り行われる。

参列の諸員が参進して幄舎に着床する。(午後10時55分頃)

 

次に親王が参進して幄舎に着床される。

 

午後11時、天皇が出御になり、続いて皇嗣が参進される。(神嘉殿裏廊下から)

 

次に神饌行立(しんせんぎょうりゅう)

 

次に天皇が神饌を御親供になる。

 

次に天皇が御拝礼の上、御告文を奏される。

 

次に御直会

 

次に皇嗣が拝礼される。

 

次に親王が拝礼される。

 

次に諸員が拝礼する。(翌午前0時40分頃から)

 

次に神饌を撤下する。

 

次に天皇が入御になり、続いて皇嗣が退下される。(神嘉殿正面から)

 

次に神饌退下

 

次に親王が退下される。

 

次に諸員が退下する。(翌午前1時頃)