すゞろなる記

すずろ【漫ろ】〈形動ナリ〉たいしたものではない。たわいもない。

クリスマス直前に喫茶店で聞いた話

茶店で聞くともなしに耳にした、幼い子供へのクリスマスプレゼントにまつわる話。その女性の家では、クリスマスプレゼントをサンタクロースが持って来ると、子どもに伝えているらしい。そのことで、悩んでいることがあるのだという。

 

一つは、サンタクロースが実在しておらず、これまで渡してきたプレゼントは全て親が用意したものだと、いつ子供に伝えるのかと言うこと。女性自身、幼少期にこのことを知らされて、衝撃を受けたのだという。

 

もう一つは「サンタクロースがクリスマスプレゼントを持って来た」という嘘を、これまで親がついてきたという事実が、子供に悟られることだと、女性は語る。女性曰く、サンタクロースが実在しないことを知った後も、当時幼稚園児だった妹には、両親は相変わらず、サンタクロースが実在するものとして接していたのだという。

 

物心ある頃から、サンタクロースを信じた記憶を持たない自身には思いもよらない悩み