すゞろなる記

すずろ【漫ろ】〈形動ナリ〉たいしたものではない。たわいもない。

日本銀行時系列統計データの取得について

「資金循環統計」のデータは、日本銀行のサイトから取得した。

日本銀行時系列統計データ検索サイト (boj.or.jp)

 

データコードは以下のようになる。

1.家計の金融資産

 現金・預金      FF'FOF_FFAS430A100

 債務証券       FF'FOF_FFAS430A300

 投資信託       FF'FOF_FFAS430A318

 株式等        FF'FOF_FFAS430A330

 保険・年金・定型保証 FF'FOF_FFAS430A400 

 金融資産計      FF'FOF_FFAS430A900

 「その他」は、金融資産計-(現金・預金+債務証券+投資信託+株式等+保険・年金・定型保証)で算出した。

 

グラフにした結果はこちら

www.suzuronaruki.jp

 

2.民間非金融法人企業の金融資産

 現金・預金      FF'FOF_FFAS411A100

 債務証券       FF'FOF_FFAS411A300

 株式等        FF'FOF_FFAS411A330

 企業間・貿易信用   FF'FOF_FFAS411A510

 対外直接投資     FF'FOF_FFAS411A530

 対外証券投資     FF'FOF_FFAS411A540

 金融資産計      FF'FOF_FFAS411A900

 「その他」は、金融資産計-(現金・預金+債務証券+株式等+企業間・貿易信用+対外直接投資+対外証券投資)で算出した。

 

www.suzuronaruki.jp

 

3.国債等の保有者内訳

 国債等計    FF'FOF_FFAS421L310+ FF'FOF_FFAS181L310

         + FF'FOF_FFAS421L311+ FF'FOF_FFAS181L311

 中央銀行    FF'FOF_FFAS110A310+ FF'FOF_FFAS110A311

 預金取扱機関  FF'FOF_FFAS120A310+ FF'FOF_FFAS120A311

 保険・年金基金 FF'FOF_FFAS130A310+ FF'FOF_FFAS130A311

 公的年金    FF'FOF_FFAS424A310+ FF'FOF_FFAS424A311

 家計      FF'FOF_FFAS430A311

 海外      FF'FOF_FFAS500A310+ FF'FOF_FFAS500A311

 「その他」は、国債等計-(中央銀行+預金取扱機関+保険・年金基金公的年金+家計+海外)で算出した。

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資金循環統計をグラフにしてみる(国債等編)

日銀の資金循環統計から、国債等の保有者割合をグラフにしてみる。

家計と企業の金融資産については、以下でグラフに起こしてみた。

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データの入手先はこちら

www.suzuronaruki.jp

国債等の保有者内訳は、以下のようになる。

f:id:Aru-Kaishain:20210919155319j:plain

国債等の保有者内訳(2021年6月時点)

注)国債等は、「国庫短期証券」「国債・財投債」の合計であり、一般政府(中央政府)のほか、公的金融機関(財政融資資金)の発行分を含む。

 

中央銀行(日銀)」が44.1%(540兆円)、続いて「保険・年金基金」が20.4%(250兆円)、「預金取扱機関」が14.2%(174兆円)であり、「海外」の保有率は13.2%(162兆円)となっている。

年間推移は以下のようになる。

f:id:Aru-Kaishain:20210919162036j:plain

国債等の保有者推移(2016年3月~2021年6月)

2016年3月以降の「海外」の保有割合に着目すると、最も割合が少ないのが2016年6月の10.1%であり、最も高いのが2020年12月の13.4%であった。

資金循環統計をグラフにしてみる(企業編)

日銀の資金循環統計から、「家計」の金融資産の続き

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今度は、企業(民間非金融機関)の金融資産をグラフにしてみる。

データの入手先はこちら

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企業の金融資産の推移をグラフに起こすと以下のようになる。

f:id:Aru-Kaishain:20210918173902j:plain

企業(Private nonfinancial corporations)の金融資産推移

2016年3月来の最高額は2018年9月の1235兆円であり、それ以来は落ち込んでいるものの2021年6月では1226兆円となった。

 

金融資産の構成比率はこのようになった。

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企業の金融資産の構成比率(2021年6月時点)

「株式等」が29.1%(357兆円)、次いで「現金・預金」25.8%(316兆円)、「企業間・貿易信用」が16.4%(201兆円)、「対外直接投資」が13.0%(159兆円)と続いている。

資金循環統計をグラフにしてみる(家計編)

9月17日の記事である。

[東京 17日 ロイター] - 日銀が17日に発表した4─6月期の資金循環統計によると、家計が保有する金融資産残高は6月末時点で1992兆円となり、前年に比べて6.3%増加した。現預金の増加や、株高による株式や投資信託の残高増加で過去最高を更新した。 家計の金融資産のうち、「現金・預金」は前年比4.0%増の1072兆円。賞与の支給が押し上げ要因。預金残高は970兆円で過去最高となった。「株式等」は30.0%増の210兆円、「投資信託」は28.7%増の89兆円。投信の残高は過去最高となった。 家計の金融資産は初の2000兆円乗せに迫ったが、次回発表される9月末のデータで2000兆円を突破するかは不透明な情勢。日経平均株価が3万円台を回復しているものの、9月末にはボーナスによる押し上げが剥落するため。 企業の金融資産は8.4%増の1226兆円。「現金・預金」が4.6%増の316兆円となったほか、「株式等」は10.3%増の357兆円。日銀の国債保有は540兆円で、残高に占める比率は44.1%で3月末の44.5%から低下した。海外の保有額は162兆円で、残高に占める比率は13.2%

 

記事の中で注目した部分を太字としたが、文字の羅列でどうも頭に入ってこない。

そこで、日銀の公表データをもとに、グラフにしてみた。

記事の説明では大きく分けて、1.家計、2.企業(民間非金融法人企業)、3.国債について言及している。それ故、まずは1つ目の「家計」について図にしてみる。

 

データの入手先はこちら

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「家計の金融資産の推移」は以下の通りとなる(2016年3月~2021年6月)。

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家計の金融資産の推移

注)「その他」は「貸出」「金融派生商品・雇用者ストックオプション」「預け金」「企業間・貿易信用」「未収・未払金」「対外証券投資」等の合計。

 

金融資産の残高は、2016年3月時点では1754兆円だったが、2021年6月では1992兆円となっている。確かに、グラフで確認できる2016年3月来の最高額である。

 

2016年からの5年間の比較では期間が長すぎるので、コロナ禍直前からの推移(2019年9月~2021年6月)を見てみる。

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家計の金融資産の推移(2019年9月以降)

一番下の青色の層(現金・預金)は2019年9月時点で985兆円、2021年6月時点で1072兆円と増加している。

 

投資信託(グラフの黄色の層:「投資信託受託証券」)を抜き出してみる。

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投資信託の推移

2020年3月は、2016年3月来の最低額で63兆円、2021年6月時点では89兆円となっている。

 

2021年6月時点における、金融資産の構成比率をグラフにしてみる。

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家計の金融資産構成比率(2021年6月時点)

「現金・預金」が53.8%、「保険・年金・定型保証」が27.0%(538兆円)、「株式等」は10.5%(210兆円)、「投資信託受託証券」は4.5%

各国GDPの年間推移(平成20年~平成31年/令和元年)(Annual change in GDP of each country (2008-2019))

日本を取り巻く主要国のGDP推移をグラフにしてみた。

データの取得方法はこちら

www.suzuronaruki.jp

 

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注:上記中国のGDPに、特別行政区(SAR:Special Administrative Region 香港とマカオ)は含めていない

縦軸の一番下の目盛りは2兆ドル、一番上の目盛りは22兆ドル

平成22(2010)年に、中国のGDPが日本を上回った。

以来、上位2カ国(米国、中国)は右肩上がりの一方、3位の日本、4位のドイツは停滞したままとなっている。

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注:上記フランスのGDPに、仏領ポリネシアは含めていない

次に、2019年時点で上位3位から14位までの各国のGDP年間推移をグラフにしてみる。上位14位としたのは、地政学上重要な豪州(オーストラリア)が14位であるため。

3位の日本、4位のドイツと比べ、5位以下の国の推移が見づらい。

5位~14位の順位を表にしてみると、以下のとおりとなる。

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赤色と青色は、順位の入れ替えを示す。

この表を参考に、「2008年から2019年の間に、5位~8位に入ったことのある国」をグラフにしてみる。

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縦軸の一番下の目盛りは1兆2000億ドル、一番上の目盛りは3兆2000億ドル

5位、6位を英国、フランスが競っていたところ、右肩上がりのインドが抜き去ってしまった。

イタリアはなだらかに落ち込む一方である。

ロシアの変動が激しいのは、資源に依存する経済構造のためだろうか。

上記のグラフに載っていない国(カナダ、韓国、スペイン、豪州)と、変動の大きいロシアをグラフにまとめてみる。

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縦軸の一番下の目盛りは9000億ドル、一番上の目盛りは2兆3000億ドル

2019年時点においては、同水準の国は

1兆7000億ドル付近でカナダ、ロシア、韓国

1兆4000億ドル付近でスペイン、豪州と読めるだろう

国別GDPデータの取得方法 (How to use Analysis of Main Aggregates (AMA))

に国連統計部 (The United Nations Statistics Division (UNSD))から、1970年から2019年までの国内総生産 (Gross Domestic Product (GDP))を取得することが出来る。

 

1.国連統計部のサイトへ移動

  https://unstats.un.org/home/

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2.DATAタブ➡National Accounts Main Aggregatesを選択

  Main Aggregatesは「主要な集計項目」と捉えれば良いだろう

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3.Downloadsを押下
 一番右の青いボタン(Downloads)を押下する
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3.見たいデータを選択
 GDP and its breakdown at current prices in US Dollars(GDPとその内訳(現在の価格で米ドル建て))から、All countries for all years - sorted alphabetically(すべての国のすべての年についてーアルファベット順)を選択

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4.統計データがExcelで取得できる
 以下のように、Excelファイルがダウンロードできる

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一部修正:arrows Uで撮った画像ファイルをパソコンに取り込むには

画面表示に一部変更がありました。操作の流れには変更ありません。 

www.suzuronaruki.jp

「端末」表記が「デバイス」表記に変更されています。

押下するのは、「接続済みのデバイス」です。

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「USB」の下の補足説明が「このデバイスを充電する」に変わっています。

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