今年も、ルリヤナギの花が咲きました。
ルリヤナギと言う植物を初めて見たのは、2010年(平成22年)7月、松江にある小泉八雲(ヘルン、Patrick Lafcadio Hearn)旧居を訪れた時のこと
日本家屋の玄関先の、白砂を撒いた庭からひょろひょろとした、人の背丈ほどの植物が植わっている。一見、柳のようにも見えるけれども、葉が垂れ下がっている訳でもない。その日は名前も分からないままだったが、強く印象に残った
それから1年後、2011年(平成23年)3月6日の読売新聞日曜版の、資生堂名誉会長 福原義春氏の「心の風景」で、「ルリヤナギ」と言う名前を知る。
福原氏のお父様は、小泉八雲旧居の苗を頂いたとのことだが、我が家では早速、通販で買い求めることにした。
去年の様子はこちら
その後戦争になり、父が亡くなり、私が米国に住むようになったりして松江を訪れることがなかった。数年前に機会あって松江に立寄ったが宍道湖畔の景色は以前のままとしても、道路は広くなり、古都の俤(おもかげ)は薄れた。
しかしヘルン旧居のルリヤナギはますます繁茂していてほっとした。
福原さんも、あの木をご覧になったのですね。そう思うと、少し嬉しい。